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夜になると、幼い子供たちを黒髪の子が寝かしつけた。
すると、黒髪の子も寝息を立て始める。
疲れちゃったんだね。ご苦労様。
僕に名前を付けてくれて、ありがとう。
美味しいご飯を食べさせてくれて、ありがとう。
お風呂に入れてくれて、ありがとう。
……
……
これは、お礼だよ。
僕は懐かしくて優しい匂いがする大切などんぐりを、そっと枕元に置いた。
そして家を飛び出し、お月さまの光る先へ駆け出した。
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