3 モスクワ 朝の過ごし方

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メトロポール名物といっても過言ではないのが、朝食である。 朝食は6時から。 前の晩は20時頃にはベッドに入ったので、疲れていたとはいえ4時前には目が覚めた。 6時になるのが待ち遠しい。 シャワーを浴びて着替え、読書しながら時間を潰す。 滞在中はずっとこの時間感覚で過ごした。 20時過ぎには就寝、3時~4時に起床、5時頃早朝散歩に行き、帰って朝食というパターンを繰り返す。 なので、毎日ほぼ一番乗りで朝食会場に入るとことになった。 朝食会場は非常に豪華な造りで、ドーム形の天井が物凄く高い。 3階相当のところからドーム天井になっているので、都合4階分の高さがあると思われる。 吹き抜けの朝食ロビーは結構多いが、単体の朝食専用ホールとしては異例ではないだろうか。 ステージではハープの演奏があり、豪華さを更に演出している。 ここの目玉は、イクラとスパークリングワインである。 イクラはブリヌイという薄いパンケーキに乗せ、サワークリームを添えていただく。 スパークリングワインをおともに味わってみた。 まぁ悪くはないが、やはり物足りない気がした。 この為に日本で買って持参した醤油とわさびの出番だ。 ライスと何故か生姜の薄切りの酢漬けまであり、感激。 皿によそったライスにイクラをてんこ盛りにする。 そこに生姜を千切って散らし、わさび醤油で仕上げ、イクラ丼が完成。 やはりライスが味が微妙ではあったものの、たいへん立派なものになった。 この朝食会場の隠れた名物はローストビーフである。 たいへん良い出来栄えで、ホースラディッシュをたっぷり添えて醤油を少し垂らして食べると絶品だった。 当然、次の朝食時からは、ローストビーフ丼を作成した。 娘もイクラは大好きであるが、ほんの少し食べただけで満足している様子だった。 他にも彼女の好物が沢山あり、それぞれを少しづつだけ取ってきてもそれなりの量になってしまう。 パンの種類も豊富だし、チーズも数種類、肉類魚類生野菜温野菜と数々揃えられており、朝食が評判なのも納得であった。
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