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赤の広場は2日かけて観光した。
外から眺めるだけでも十分に目的を果たした訳であるが、単に暇なので色々見て回ることにした。
初日はポクロフスキー聖堂の中に入ってみたり、グム百貨店をウロウロしたり。
ポクロフスキー聖堂内はイコンで飾られて美しかった。
何より、ロシア正教の教会に入ったのは初めてで物珍しかった。
しかし、残念ながら外観の奇抜さを上回るインパクトは無かった。
100年以上の歴史を持つグム百貨店は重厚で立派な建物である。
中にはキャビアバーもある。
私は幾らとられるかとおっかなくて結局入らなかったが、今となってみると折角の機会なので経験しておけば良かったかもとほんの少し後悔している。
その翌日はクレムリンの中に入ってみた。
しっかり回ろうと思えば丸一日かかる。
勿論、大統領官邸などには立ち入ることは出来ないが、様々な聖堂、鐘の皇帝、武器庫やダイヤモンド庫などなど見所は非常に多い。ただし、武器庫とダイヤモンド庫の入館には別途料金がとられる。
入場券売り場には朝一にもかかわらず、けっこうな行列が出来ていた。
当然、並んでみた。
行列は売り場の外まで伸びていて気付かなかったが、武器庫のチケットに並んでいる列で、クレムリンの入場チケットだけなら、並ばずとも買えたようだ。
悔しいので、武器庫のチケットも購入した。
クレムリンの中の聖堂の数々は圧巻である。
が、みんな玉ねぎ型の屋根で少し飽きてもしまう。
気分転換に武器でも見てやろうと武器庫に向かったら、武器庫は元武器庫であって、中には帝政時代のドレス、宝石類、甲冑、馬車などが展示された博物館となっていて拍子抜け。
それでも、特に昔の馬車なんてそうそうお目にかからないので、娘と見て回った。やはり、おとぎ話の世界に出てくるような馬車には興味津々のようだった。
モスクワ川に面した一画は公園のようになっていて、ベンチで長閑にくつろいでいる人の姿も見られた。
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