5 美術館

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ロシアの美術館といえば、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が有名だが、モスクワにも数々の美術館がある。 私も家内も美術館は好きで、企画展があれば出向いたりすることもしばしばある。 なので、モスクワまで来たなら、せめて一ヶ所くらいは美術館に行っておきたい。 沢山あるので迷ったが、トレチャコフ美術館と、家内の強い要望でプーシキン記念美術館ヨーロッパコレクション部を訪れてみることにした。 トレチャコフ美術館はロシア芸術の膨大なコレクションが有名である。ロシアに来たからにはロシア芸術には触れておきたい。 迫力ある大作も何点かあり、ロシア美術にまったく知識のない私にさえ見応え十分なものだった。 そこからの帰りがけ、メトロ駅に向かう途中に丸亀製麺を発見し、入ろうとしたが、娘に却下されて断念した。 プーシキン記念美術館ヨーロッパコレクション部は、ヨーロッパの名画のコレクションで有名である。ロシアにあった西洋絵画の名作たちをエルミタージュ美術館とプーシキン記念美術館に分けて展示しているので、殊、西洋画に関してならエルミタージュ美術館並のコレクションを有しているということになる。本館とは別の建物になっていて、入場料も別々にとられる。 今回はヨーロッパコレクション部だけに入館。 昔、美術の教科書で見たことのある名作も数々あり、とんでもないコレクションだった。 ルノワール、ゴーギャン、ピカソ、ドガ、果てはデ・キリコまで歴史に名を残す画家達の作品があっさりと並べられている。 随分以前に日本の美術館の企画展で見た作品にも再会出来た。 私はひどく感激して、薦めてくれた家内に感謝し、画集まで買って帰った。 膨大なコレクションを収めたこの画集は当然のことながら頁数も多く、非常に重くて少し後悔した。
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