2 モスクワへ

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朝空港に行き、出発までラウンジで過ごす。 この日は大混雑していて、別の階にあるラウンジ利用を呼びかけていたので、取り敢えず朝食を取るのに案内されたラウンジに行ってみた。 窓が無く、なんだか圧迫感のあるラウンジだったので、食事を済ませると即移動。 最近は空港ラウンジの敷居も低くなったのか、いつも混んでいる印象がある。十年ほど前は非常に閑散としていて、静かに過ごせたのに、随分な変わりようだ。 飛行機に搭乗し、プレミアムエコノミーとやらを初体験。 隣席との仕切がしっかりしていて、プライバシーが守られる事を意識したデザインのシートとなっている。大きめ広めのシートは、昔あったなんちゃってビジネスクラスより随分立派である。機内エンタメの画面も大きくて見やすい。 しかしながら、娘は気に入らなかったようで少し不機嫌である。 仕切がしっかりし過ぎていて、両隣の父母がよく見えず、引っ付くことも出来ないからだそう。 子供にとっては、普通のエコノミーシートでも充分に広く、肘置きが畳める分、くっ付いて甘える事が出来るのでその方が良いのだろう。 帰りの席はどうかと聞かれ、同じだと答えると、更に不機嫌さをアピールしていた。 私は飛行機に乗るとすぐ眠くなる質なので、しばしウトウトする。 毎度、搭乗までに結構な量のアルコールを摂取するので、当たり前なのかもしれないが。 娘の方は、搭乗前から機内で何を見ようかと楽しみにしていただけあって、到着までひたすらテレビにかじりついていた。 10時間ほどのフライトでドモジェドボ空港に降り立った。 現地時間午後3時位。 モスクワと日本の時差は6時間なので、日本時間でいうと午後9時となる。娘の就寝時間だ。 しかしながら、有難いことに眠そうな気配も見せずに元気にしている。 テンションが高いことに加え、まだ日も高いということもあるのだろう。 入国審査を経て、空港から出ると、信じられないほど暑かった。 ロシアも夏は暑いのだ。
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