プロローグ

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プロローグ

時に、人を現し世の外へ連れ出してしまうものがある。 それはひどく気まぐれで、ある時は一つの分かれ道が、人を人でない者の世界へ導いてしまう。 困ったことに、そんな摩訶不思議な出来事に巻き込まれてしまった人の子が、また、一人。 ――夜に、新しい靴を履いて出掛けた少年は、迷い込む。 現し世と黄泉、その狭間に。
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