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此処で消えてしまうのも悪くはないと思い。綺麗な場所である事を今更ながら知った男は落ち着きを取り戻していた。
「こんな美しい島が私の墓場だなんて、、、、、、、、、ん?」
そう呟いた瞬間大きな波が再び鋭利な岩場に打ち付けた。
それを見た瞬間、男は辺りを見回すとヤシの実を一つ抱え岩の転がっている浜辺に向かって駆けだした。
「そうだ!そうだそうだそうだそうだ!!簡単な事じゃないか!!」
足は裸足である為、岩場では怪我をしない様にゆっくりと歩き、大きく鋭利そうな岩を見つける。
岩に向かってヤシの実を打ち付けた。何度も何度も鋭利な岩場にヤシの実を叩きつける。
動くから上手く壊せないのである。最悪、岩場ならばヤシを投げつけてでも割る事が出来るかもしれないと、残った力を振り絞った。
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