リミット

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 当たり前の話である。しかし、男は今この痒みを何とかする為だけに思考を巡らせた。 「どうだろう、、、、、、一応やってみるか」  水分を取っていた為、多少の余力が残っていた男は思いついた事をやってみる事にした。  身体が半分埋まる程度に穴を掘り、足元から自分に土をかけ始めた。  自分で自分の身体を夜の浜辺で埋めると言うのは何ともシュールにも思えた。  思った通り簡単に体は土の中に埋まる事が出来た。 「思った以上じゃないか、、、、、、、、」  虫に刺されない上に、防寒対策にもなり思った以上に快適であった。
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