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フード
目覚めると鏡を見ずとも目にクマが出来、虫刺されで酷い顏である事が分かった。しかし砂に埋まるというアイデアは悪くは無かった。
実際、身体の殆どは刺されず保温性も高かったため体温の維持にも役に立った。
しかし顔である。顔を集中的に虫に刺され痒みで結局目が覚めてしまう。布団に入っていても起こる事である。
耳元で羽音が鳴り響き睡眠の邪魔をする。一番守らねばならない顔が無防備なための失態であった。
そして夜の恐怖はそれだけでは無かった。砂浜に時折虫が現れ男の顔を這いずり回った。
一日目は疲労の限界であった為気づかなかった事も多かったが、水分を取り少し神経が過敏になった事でより眠れなくなった。
根本的な問題があるとすれば、やはり水分だけでは簡単に眠れず腹を満たす必要があった。
男の次の目標は食糧であった。
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