29人が本棚に入れています
本棚に追加
「喉が、、、、、、此処は何て暑いんだ。それに俺は何故スーツなんだ」
スーツの上着を脱ぐと海水らしきものを含んでいる所為かグシャリと音を立て着ていた衣服を全て脱ぎ捨てた。
「どうりで重いと思った。それにしても暑い、、、、、、、何か飲める物は、、、、、、」
辺りを見回すと人工物らしきものは見当たらず、すぐに喉を潤せそうな物は何もない。
「しばらく歩こう、、、、、、、誰か出会うかもしれない、、、、、、」
海岸沿いに男は歩き始めた。身なりは今はパンツ一枚になり衣服は枝にかけて干す事にした。
足は重く全身を打ち付けたのか痛みを堪えながら歩くが、三時間は歩いたが誰にも出会う事は無かった。
「クソッ!喉が渇いただけだった!!大人しく引き帰して助けを待つ方がましだった!!」
行くあての無い怒りを口にし、引き返そうとしたその時ある物を見つけた。
最初のコメントを投稿しよう!