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アリは仲間意識縄張り意識が強く、森林に置いてはかなり危険な生物である。
小さく見落としやすいが、一度潰してしまえばそのフェロモンで何処までも追いかけてくる。
男は振り払いながら進んだがかなりの数のアリに皮膚を噛まれた。
「っっっっっつう!!何てしつこいんだ!!」
何とかアリから逃れると、森林の奥へ奥へと進んだが水の気配はなかった。
仕方なく引き帰す事にした。また無駄足であった事で気力は限界まで疲労する事となった。
恐らくまだ昼を過ぎた頃であろうか。
空腹と疲労。このままだと気がおかしくなりそうだった。
砂浜に戻った事で足の痛みが少し和らいだ気がした事が唯一の救いであった。
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