3-ミニ・ギャングスタ・マイス

5/14
前へ
/193ページ
次へ
【3】それぞれの配置についたネズミたち。そして子積さん、中田さんは囮になるべく駆除業者を探していた。 中田   いないなー駆除業者 子積   あらわれないな~駆除業者 中田   子積さん、リストをもう一度見せてくれ 子積   はいよ 中田   相変わらず従業員の人数は多いが、どれも見知った顔だな。 子積   あ、あの人! 中田   知っているのか? 子積   うん。最近俺たちにチーズくれる人の友達だよ。 中田   なんだと? 子積   あれ?知らなかった? 中田   あぁ。そんな人間がいるのか… 子積   うん。俺たちのことをかわいいね~って言いながら、商品化できないチーズをこっそりくれるんだ。 中田   子積さんも貰っているのか? 子積   うんん。俺はまだ貰ったことがない。羨ましいと思うけどね~ 中田   くれぐれも気をつけろよ。どれだけ取り繕うとも、人間は人間、俺たちの敵だ。 子積   分かってるよー ○中田、子積ジッと人間の様子を窺う。 子積   それにしても、駆除業者来ないねー 中田   少し…気になることがあるんだ。 子積   なんだい? 中田   子積さんはあそこにあるネズミ捕りをどう思う? 子積   そりゃー危険だなって 中田   そうじゃない! 子積   はいい?? 中田   俺たちはアレを‘ネズミ捕り’だって認識できているんだよ。 子積   あぁ。確かにあれはネズミ捕りだ。 中田   だからおかしいんだよ。じゃあなんで俺たちがアレに引っかかるんだ? 子積   それは…セッティングがうまいんじゃないか? 中田   それにしては最近の被害が多すぎる。 子積   それは中田さんが、俺が暴れすぎたって。 中田   それは確かに一理あるんだけど 子積   あるのかよ! 中田   なんか引っかかるんだ。 子積   引っかかるって 中田   ネズミ捕りに捕まる仲間たち。それにこのタイミングに駆除業者。うーーーん 子積   考えすぎじゃない? 中田   そうなのかな 子積   そーだよ中田さん。今は何よりも駆除業者を見つけないと! 中田   うん…そうだな 子積   あっ
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加