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千歳は挿頭(かざし)と呼ばれる、頭飾りを乗せている。花は桜や山吹だ、手にするのは、神楽鈴と呼ばれる持ち手の先に20個ばかりの鈴が着き、こじりの部分に紫、白、朱、あさぎ、緑の五色布が両腕いっぱいの長さで繋がっている。
「とりあえず、着替えてこい、その格好だと目立つ」
「当たり前でしょーっ!、巫女の仕事着なんだから!!」
「いいから、早くしろ!!」
平八郎は、千歳のお尻をおもいっきり素手で引っ叩いた。
「きゃーっ!!、何すんのよ!!」
「おっ、意外に柔らかいな」
「バカー、何、感触を味わってんの!!、変態野郎!!」
千歳は平八郎の手首を思い切り握りしめ、顔を真っ赤にしている。しばらく下を向いていたが、一呼吸置くと顔を上げた。
「お主は、手癖が悪いの!!」
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