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梨花子は廉の唇をブッーと摘んで
「もぉっ」
買って来た歯ブラシを手渡した
「何だよキスしようとしてたくせに もう少し寝たふりしておけばよかった」
「してないです」
「寝込みだけかっ? してもいいのに」
廉はブーブーと文句を言いながらソファーから立って顔を洗いに行った
タオルを持って来た梨花子に
「俺たち同棲してるみたいだな」
そう言って口に泡をつけたまま楽しそうに歯磨きをしている
(私と同じ事思ってる)
「どうぞ」
タオルを手渡した梨花子をふざけて抱きしめてみた
「このまま梨花子さんの荷物と一緒に俺も引越ししようかな」
「何言ってるんですか?専務まだ酔ってます?」
「ハイハイ頑張って働きますっ」
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