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簡単に自己紹介した後、隆二さんのPHSにカテ室から呼び出しの電話が入った。
「ごめん、そろそろ行かないと」
今日はやっぱり無理なのか、と肩を落とした俺に隆二さんは優しい言葉を掛けてくれた。
「カテが終わってからでいいなら話を聞くよ。時間大丈夫?」
「は、はい!
今日は何時でも大丈夫です」
「OK。君は彼をムンテラ室まで案内してあげて」
クラークの女性に指示すると、もう一度俺の方を向いた。
「俺が戻るまで待っててくれる?
早めに終わるように頑張るから。じゃ、そういうことで!」
疲れを感じさせない爽快な走りで隆二さんは去っていった。
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