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季節はあっという間に夏を超え、流れるように秋が過ぎ、そして冬も半ばに差し掛かっていた。
そんな1月中旬のとある休日、俺は久しぶりに地元へ足を運んだ。
「さみぃ…」
冷たい冬風が背筋に鋭く染みる。
ミカン色に染まる雲が冬の空を美しく彩っていた。
久しぶりに訪れた地元の河川敷は、冬の凍える寒さのせいか、温かい季節に比べて人の数は格段に減っていた。
堤防を降りて河川敷に入ると、いつもの定位置に足を進めた。
近くでは数人の男子高校生が楽しそうにサッカーをしている。
よく見ると母校の制服だ。
ふいに懐かしい光景が頭を過る。
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