変わらない愛②

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「怜斗、健くんたちといる時本当に楽しそうだった。 私が写真を撮ろうとカメラを向けたら、すぐに輪に入って行ったから。 過去の怜斗なら絶対に拒否していたのに、健くんたちだけは違ったわ。 その姿を見た時、本当の友達を見つけられたんだって、嬉しかった」 菜々子さんの言葉に胸が強く締めつけられた。 「……怜斗のことを思って会いにきてくれてありがとう」 唇を噛みしめて、首を横に振った。 「あとね、これ…」 菜々子さんは続けて一枚の写真を見せた。 「それは…」 菜々子さんの手から受け取った写真には、互いの頬を密着させて寄り添う怜斗と白河さんがいた。 「怜斗の机の中から出てきたの。 忘れていったのか、それとも、あえて置いていったのかはわからないけど…」 幸せ溢れる二人の笑顔。 高校時代の二人が今でも鮮明に、脳裏にキラキラと輝いている。 「ねぇ、見て。この写真の怜斗、すごく幸せそうな顔してる…。 きっと、隣の彼女のことが大好きだったんだろうな…」 菜々子さんは写真を眺めて、静かにつぶやいた。 「怜斗は…この女の子と付き合ってたんだよね…?」 「…はい」 今もそうであることを、ただ、願う。 「一度だけね、彼女がいるから紹介したいって言われたことがあったの。 結局、実現はできなかったけど……でも、会ってみたかったな…。その女の子に…」 菜々子さんは寂しそうに目を伏せて笑った。
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