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感情に乗せられてつい声が大きくなる。
言い終わった後、行き交う人の視線がちらついて少し恥ずかしくなった。
男同士が向き合って言う台詞ではない。
まるでカップルみたいな発言だな。
気色悪、と内心呟く。
怜斗も同じように感じていたのか一瞬顔を引きつらせたが、すぐに表情を緩めた。
「健が変わっていなくて安心したよ。
…ありがとう」
頻繁に連絡は取り合おうと改めて約束し合った後、怜斗は踵を返し最寄り沿線の改札口を目指して歩き出した。
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