変わらない愛⑥

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その時の彼女の表情が安易に想像できてクスッと笑った。 「頑張ったね。お疲れさま」 「私は何も…。瀬川さんこそお疲れ様でした」 「これからが本格的な始動になるよ。 帰ったら早速会社に報告しないとね」 「はい!」 「頑張ります!」と意気込む彼女に優しい視線をおくる。 もし、この商談を勝ち取ることができたら…。 「健くん!」 唯の声で我に返った。 ゼーゼーと切らした息を整える様子を見ると、走って追いかけてきたのがわかる。 「…どうした?」 「…あの…今さらかもしれないけど…私…」 言葉を詰まらせながら、唯は続けた。 「もう一度健くんと話したいの。…ふたりで」
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