変わらない愛⑥

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先輩に罪はないのに。 いい歳した大人が。 どうしてこうも、彼女のことになると自分が自分でいられなくなるんだろう。 「あ、桜井さん媒体部の男に絡まれてる。うわ。距離近いし」 視線は動かさず、黙々食べる。 「今度飯に行こうだって。露骨すぎだろ」 気にはなるが、とにかく見ないことに徹する。 「…お前ってわかりやすいよな」 「……」 「俺も狙っちゃおうかな」 「それはダメです」 あ、と気づいた時は遅い。 先輩はニタニタ笑いながらこちらを見ている。
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