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「バカじゃねぇの…?
何やってんだよ8年も……ひとりで抱えて…怜斗っ」
怜斗の苦しみを想うと泣けてきた。
哀傷、苦悩、絶望───それらすべてが痛いほど伝わってきた。
「俺…どうしたら…葉瑠に償えるんだろう…」
怜斗の時計の針は8年前から止まったまま、何一つ動いていないのだ。
幾度も自分を責め続け、憎み、葬ってきた。
それが、怜斗が犯した代償。
ただただ強く、優しく、白河さん抱き締める怜斗に悲痛な眼差しを向けながら声もなく叫ぶ。
誰か。
─────誰かこいつを救ってくれ。
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