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「今日は突然呼び出してごめん。
お前にだって先約があるのに…ごめんな」
「…そんなのいいから気にするな。
お前もいい加減体をやすめろよ。…じゃあな」
もう十分苦しんだんだ。
もういいだろ?
バタンと、ドアの閉まる音を背に、ふと思う。
────お前は自分を赦してあげろ。
「それを言えるのは…俺じゃないよな…」
俺が怜斗にできることは何だろう?
そう思ったときには、迷いなく携帯の電話帳を開いていた。
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