変わらない愛⑥

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私情は置いといて、仕事の方は順調だった。 彼女のアシスタント業務が終わり、実際に俺が担当するクライアント先を同行しサポート業務をしながらノウハウを吸収する期間に入っていた。 冬には完全独り立ちが目標のため、俺がいなくても困ることがないようにと指導にも自然と熱が入る。 そんなある日、既存クライアントである大手化粧品会社から依頼が入った。 内容は来年の春に発売予定の新作リップに関する広告プランを案して欲しいとのこと。 クライアント側から依頼商品についてオリエンテーションを受ける具体的な日程が決まり、彼女も同席することになった。 「大手は初めてなので緊張します」 オリエンテーション当日。 クライアント先へ向かう途中、彼女が何気なく発した。 表情は固く、緊張している様子が見て取れる。
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