変わらない愛⑧

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首を傾げる後輩を前に、思わずそばにあった壁を叩きつけた。 「ああ、もう!」 どうしていつもこんなことになってしまうんだ! やるせなくて、そのまま壁に手をつき項垂れる。 だけどすぐにハッと顔を上げた。 …違う。 タイミングが悪いせいじゃない。 俺が…。 「瀬川さん、大丈夫ですか…?」 「ああ…大丈夫、ごめん」 冷静を装ってそう返したけれど、頭の中は彼女で埋め尽くされていた。
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