変わらない愛⑨

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心臓のど真ん中を撃ち抜かれたような感覚を覚えて、動けなくなった。 「こ、今夜は…瀬川さんと一緒にいたい…」 彼女はそっと手を握った。 その手は震えていた。 「……」 本能を刺激され、必死に保ってきた理性がぐらりと揺れているのを感じた。 「…それ、意味わかって言ってるの?」 耳の付け根まで真っ赤な彼女。 こくんと頷く。 「もし途中で帰りたいって言われても帰さないよ、俺。 わかってる?」 互いに視線は逸らさず、見つめ合う。 彼女は俺に応えるようにぎゅっと握り締める手に力を込める。 これに耐えられるわけがなかった。 小さな手を握り返し、強引に引くとそのままマンションへ向かった。
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