変わらない愛⑨

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「これ以上遅くなると親御さん心配しちゃうよね。 それと鞄どうしようか…。 一旦戻る?」 「…大丈夫です。 同期に頼んでみます」 そう言って、俯き加減に目を逸らす。 「本当? それじゃあ家まで送るよ」 彼女はしゅんと眉を下げ、しまいには黙り込んでしまった。 口に出すのを躊躇っているように見える。 「…どうかした?」 心配になって顔を覗き込む。 「まだ帰りたくないです…」
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