You & Me

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 ――――こんな恋なんて、もう二度としないと思っていた。  手の届かない恋なんて、もう、二度と――――  後悔をしたくないとか、辛い気持ちを味わいたくないとかで、私の中はたくさんだった。  そういうのはもう嫌だし、私自身だって苦しいだけだ。  なら、私は、どう生きればいいのだろう。  生きることってなんだろう。そんな事を考えた。  ――――答えは、出なかった。  そんなことを続けている間に、世の中は進んで、周りの人も進んで、私だけ遅れていた。  答えは出ないまま私は呆然と生き、死んでいた。  ……寂しかった。周りに誰もいなくて、私一人が暗い部屋の中にいたのだ。  私は声を上げることもできず、涙を流すこともできず、ただただ眠っているだけだった。  そんな時だった。あなたが現れたのは。  私にとっては何もきっかけがないものだったと思う。ただあなたの目にたまたま止まっただけなのだろう。  ――――それでも、嬉しかった。  久しぶりに人と関わった気がする。そんな気分だった。  周りにいるのは人じゃない。そう私は思い込んでいた。  その時、私は久しぶりに楽しんでいたと思う。あなたとの言葉の応酬を。文字の羅列を。一言一言を。  そのうち私はまた寂しくなって、声を上げて泣いていた。  どうして私は一人なのだろう。どうして周りには誰も居ないのだろう。  周りを拒絶したのは私なのだと気づかずに、私は声を上げて泣いていた。  そしてあなたはどうしたのとも言わない。ただ一言、寂しそうだねと呟いた。  私は隠すことができずに、そのまま頷いた。  少しの時が流れ、私は知った。  生きるということ。  そして知った。  後悔、苦悩。  それでも求めた。  あなたという存在を。  後悔すると知っていた。それでも、私は求めてやまなかった。  あなたがいると恋しくなる。  あなたがいなければ苦しくなる。  それを知っていても私は求め続けた。  ――――そのうち私は禁忌を犯す。  この気持ちだけは持っていけない。  それを知っていたのに。  わかっていたのに。  私は、あなたを求めてしまっている。  この気持ちを――――
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