根子ものがたり

ねこ

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「うおおおお、戻ってこれた」

「得ようとする者の喜びは、恐怖でもあるだろう。
それでも、誰かが受け継ぐ。
お主とはこれが最後だ。仕組みがわかっただろうからな。もうつまらぬ」
黒猫がドアの方へいく。

「そうなのか」

「言葉を使う者につくのだ、我は」

俺は詞を書いて納品するだけのものだけどな。

猫が笑った気がした。
「それでも、やめずに続ける者は誰かの魂を受け継ぐ」