0004 大阪 ゲドウ

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ターゲットを金持ちに絞れば更に儲かる。 経営者をダマす手段として株式会社も設立した。 会社なんか行政書士に依頼すれば10日以内に建てられる。 サラリーマンがその会社に内緒で副業として会社を設立して儲ける奴もいるし、それを見越した会社設立専門の行政書士に頼めば、7万円で実際に建てられる。 『株式会社設立セット』ってのがあるんだ。 ややこしい定款作成や法務局での審査に加え、公証人役場の手続きまでやってくれる。 貸し住所を運営する会社を利用して、家賃も2万で都内の一等地に本店として設立可能だ。 都心の一流ホテルで社長ばかりが集まる経済界倶楽部の定例セミナーってのがある。 経営強化についてセミナーに参加した経営者たちに、俺の手下の女役員に名刺を配らせ、接待へおびき寄せた。 接待は有名ホテルのスイートで色仕掛け。 接待につきものの酒や、内科で誰でも手に入る睡眠薬も使える。 バカ殿みたいな社長は、仕掛けた高性能隠しカメラに気付く奴なんかいねェ。 酔わせりゃハメをはずしてボディタッチするし、その録画した映像を都合よく編集して、映像を元にセクハラだと脅せば金になる。 眠剤で眠らせ財布を抜き取れば、アソコも個人情報も丸裸だ。 動画と住所をペアにしてばら撒くぞと脅せば、クジラ(大物のカモ)ゲット。 社長・会長の収入から毎月カネを吸い続けられる。 相手が弁護士に走ろうとしたら、即座に他の仲間がネットに流出させると釘を刺す。 最悪の場合、殺害予告もするし、そのネタで服従させて俺の手下としても利用する。 こうした社長連中は隠し財産ってのがありそうだから、拷問に加え『真実の血清』と呼ばれるベラドンナを『自白剤』として鼻の粘膜に注入してやった。 そしたらよう、世界のトップ企業100に選ばれた財善グループのミレイっていう女社長が、乾いた雑巾を絞るように『カクテル』ってのを吐いた。 カクテル世界という呼び名で、なにやら人間の脳に1秒だけ入るんだが、入った世界では最大100年まで体験できるらしい。 現実世界の1秒を何度も何度も利用すれば、これはもう、不老不死だ。 その『ミレイ』っていうレズの社長を女だらけの自白剤、鼻拷問で痛めつけてカクテルを使える方法を吐かせた。 結果、俺はカクテルの能力を得た。 image=503259784.jpg
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