メインルーム

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*  シャワールームから戻った私は髪を解いたまま、いつもの席につく。 「おかえり。望。中どうだった?」 「あぁ、広くて快適だったよ!」  麗は相変わらず、満面の笑みで訊ねてきたので笑顔で返す。 「ほんとに? じゃ、浴びてくるね!」 「うん。行ってらっしゃい!」  そう言うと、颯爽とシャワールームへと消えていった。目で見送ったあと、日記の切れ端を挟んでリュックに入れ、髪もいつものスタイル(両サイド残して一つ縛り)に戻す。  そして、モニターに映ってる支配人に向かって、手始めにこう切り出した。 「さて、改めて聞きたいことが山程あるけど、いい?」 「フッ。何デショウ。聞キタイコトガアレバナンデモ」  彼は相変わらず陽気な受け答えで返す。 「まず一つめだが、破片者パーツは何者なの?」 「破片者(パーツ)ハ、一部ノ感情ガ抜ケタ者ダト説明シタハズデスガ」 「いや。全部で何人いるのよ」  開き直った様に答えるので、鋭く言葉を放つ。 「喜ビ、悲シミ、怒リ……マァ、麗サマ含メテ5人ハイマスヨ」 「そっか、それ以外は?」 「ソレ以外ハ……」  そう言うと、また長々と片言で説明していたので、追加項目として白い手帳にこう記載した。
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