第一部 第五章

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12    もはや、何も言う必要は無かった。  俺達はすぐに音の出所へと走り出した。  走り出してから十秒もしないうちに、再び銃声が鳴り響く。同時に水面を激しく叩く音があった。  そのとき初めて、銃がどこに向けられているのかがわかった。    足沼だ。    一体、誰が何のために? そんな疑問が頭の中に浮かんだ。  その疑問は突然浮かんだものであったが、答えの半分はすぐにわかった。    レネだ。
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