第一部 第三章

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第一部 第三章

6  もうすっかり南の空の中央へと昇った太陽は、俺だけを狙っているかのように光を惜しみなくぶつけてくる。  山のふもととはいえ、昼間は都市部と変わらない熱と湿度が漂っている。  「暑い」    俺は分かりきっていることを口に出した。
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