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「んん……ッ!?」
男は喉の奥から恐怖の声を上げるが、くぐもった音にしかならない。
――銃だ。ナツメの手に握られた拳銃の銃口が、口の奥深くまで突っ込まれていた。
どこから……!? 服に隠していたのか!? それより、なんでこんなものを持って……!?
「残念ながら、胸は大きくならないんだよねぇ。まっ……当然だな」
それまでとは打って変わって、トーンの低い声でナツメは言う。銃を構えたまま、もう一方の手をメイド服の襟口から入れて、胸元から何かを取りだした。二枚の胸パッド。ナツメはそれを床へ放りながら、ニヤリと笑う。
「――だって俺、男だからさ?」
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