絶望の島と奥手な騎士

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「はあはあ喘いでいたのは、トリスタンだ」 「喘いでいたけどお。それは、それは、ソロモンがっ、なんか、ちゅうとか上手だからだろ! 誰と練習したんだよ、ずるいぞ!」  ぶんぶんってソロモンを揺さぶる。 「それは、オレ以外の人間とちゅうをしたいということか」 「違うだろ! ソロモンがしたのがむかつくの!」  ぶんぶん揺さぶられながら、ソロモンが何かを考えている。  なんだよ、本当に誰かと練習したのかよ。むかつく、むかつく。 「誰としたか言えよ!」 「いや、あれは……誰か、と言えるのかと考えていたんだが」 「え?」 「確かに……人と言えなくもなくもないが……」 「俺以外とちゅうしたんだな! ひどいぞ」 「妬いているのか?」  妬く?  ぶんぶんと振っていた手を止めて、こてりと頭を傾げる。  妬く、嫉妬? してるのか? 俺。  あー頭ぐるぐるする。勃ったまんまだし、弄られた乳首ひりひりするし。嫉妬とかよくわかんない。わかりません! 「し、し、嫉妬とかそんなんじゃない。た、ただ、守護騎士として、守護主のことで知らないことがあるとか恥だとかそういう……」  言葉を濁す俺に、ふうんってソロモンが訳知り顔で頷く。
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