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「あれとちゅうしてみていい?」
「オレの目の前で、阿保トリスタン1号とちゅうしたいだと?」
「馬鹿とか、阿保とか、紛らわしいぞ」
「じゃあ、かわいいトリスタン1号にするか?」
「なんで、ぬいぐるみにかわいいとか言うんだよ」
「そうだな、よほどお前の方が可愛いな」
ん、俺が可愛いとかなんか変な気がしたけど、ぬいぐるみに可愛いはないよな。うんと頷くと、ソロモンがまた俺の唇を吸った。ぬるっぬるって舌動かすのやめてほしいんだけど、ふぁあとか、んんっとか変な声しか出ない。ソロモンの手が身体を撫でまわすから、ますます気持ちよくなる。
いや、いや、そんなんじゃダメだって。
「いや、ちょっと待て、ソロモン」
乳首を舐めようとしてたソロモンの頭をぐいっとおさえる。ソロモンが上目づかいに見上げて、雄ですってその表情にぞくっとした。
「なんだ」
ソロモンがうるさいなって顔をして、我が物顔で俺の腰を抱き寄せた。唇の間から見える赤い舌にぷるぷる震えると、ゆっくりと微笑んだソロモンが俺の胸に舌を這わせる。
「やっ、やっ、それ、やめ」
「何故だ?」
「気持ちいいだろ!」
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