Episode1 エステサロンの怪異 Mysterious salon

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なかなか2次災害が酷そうだと言うことで、職場のサロンが近くらしいので3人(1匹猫だけど…)草苅さんを運ぶ事に。 『結構、草苅嬢は重そうニャから“重量軽減”してやるニャ。疑われないように2人で抱える振りするニャ』 加奈が軽く説明して、2人で抱える。 「…本当に軽いですね… 信じていなかったと言ったら失礼かもしれませんが…これは信じざるを得ませんね」 「大丈夫ですよ。 あたしも自分で呼んでおいてなんだけど…ここまで出来ると思ってなかったし…」 『失礼な奴だニャ… ちゃんと悪魔で精霊神だと言った筈ニャ!』 「…」 あくまで精霊神って…どこの執事よ…羊でもなく猫だけど… 『ニャかニャかオヤジみたいなタジャレセンスだニャ~ 僕は嫌いじゃニャいよ?』 別にあんたに好かれたいとも思わんわ! 『いけず~』 キモいは! 「あの~ここです」 「あ、はい。すみません。ベッドはどこですか?」 「ちょっと待って下さいね」 ポケットから鍵を取り出し扉を開ける。 入り口…受付周辺は他のテナント同様、共有スペースにかかっているから明るい… が、奥の控え室や施術室周辺は暗い。 「電気点けますね」 草苅さんから手を離し、奥へ行こうと… 「あ…」 目の前には頭が浮いたまま足を持たれている草苅さん…シュールな絵です。 「誰かに見られる前に。急いで!」 「はい!」 …私は現時点で見えないお化けより、浮いてる草苅さんの方が怖い…
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