Episode1 エステサロンの怪異 Mysterious salon

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彼女が奥へ消える。 天井の蛍光灯やLEDの間接照明が次々点灯するが、一向に明るくなった気がしない。 「…これはヒドいわね… かなり『念』がこもっちゃってる…」 『ニャあ、“浄化”位できるんニャろ?』 うん 『今のうち、やっておけニャ。僕がやると過剰浄化で聖地に為りかねないニャ』 わかった 加奈のハチャメチャ陰陽道の中で唯一まともな『浄化』。これは実家の仕事の手伝いで覚えた詔がベースになるので、見た目女子高生OLの加奈でも様になっている。 『ニャんだ、ちゃんとした神主もできるんニャないか』 し…失礼ね!これでも千葉じゃ安倍晴明の再来って言われてたのよ? 『…そういうことにしとくニャ』 「お待たせしました。ベッドを片付けてて遅れました。一番奥の部屋です」 「はい、いくわよ。…猫ちゃん」 『ニャんて呼ぶか迷った挙げ句に猫ちゃんかニャ…』 いいでしょ!別に! 名前位後で! 『あ、多分。しばらくしたら、もう一匹来るニャ。セットで考えといてニャ』 うっ…わかったわよ… (そんなにネーミングセンスないのに2匹か…) そんなやり取りをしながらも、草苅さんをベッドに寝かせ部屋を出る。 もう1人の彼女の案内で応接室に移動する。
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