Episode1 エステサロンの怪異 Mysterious salon

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サロンのお客様用のお茶を出しながら、予約の状況を見る彼女。とりあえず暫くは大丈夫らしい。 「自己紹介が遅れてすみません。私は坂本 理香子。ここのサロンの従業員です。 倒れた彼女は草苅 薫。私の先輩にあたる人です」 「あ、あたしも名乗ってなかった。あたしは榊 加奈、神社の一人娘で神主代理兼陰陽師っぽいこともしてます」 『ニャ、僕も自己紹介しておくニャ」 気が付くとウァサゴは2足歩行の猫に変わり、椅子に腰掛ける。 「な!あんたどうして!?」 「限定結界ニャ。この空間の中なら、本来の姿に戻れるニャ。 改めまして。僕はソロモン72柱のウァサゴ。種族はケットシー。精霊神でもあるニャ」 「な!…」 何バラしてんのよ!この人は無関係… 「無関係な人間に霊はとり憑かないニャ。特に浮遊霊はニャ」 「「え?」」 「…おまえニャ… 仮にも陰陽師だろ…気付けニャ… まあ、いいニャ。今回、理香子さんにとり憑こうとした霊は『浮遊霊』ニャ。浮遊霊は読んで字の如く浮遊してる霊。 霊感もなく、憑依体質でもニャい、ましてや霊を馬鹿にしてもいないのにとり憑くはず無いニャ」
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