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東京丸の内オフィス街の近く、銀座の商業ビルの一角。
ある美容エステ店で。
「「本日はありがとうございました。また、来てくださいね~」」
最後のお客様をお見送りし、閉店作業に入る。
「今日は良かったですね!今月の目標額、厳しかったですからね」
「ほんとよ~あのお客さん、契約、来月って言ってたのにギリギリで来てくれたから助かったわ~」
理香子はパソコンに売り上げデータや本部への報告書を打ち込みながら、施術室の片付けをする南に話かける。
「ところでさ…理香子さん。
今日のマネージャー気持ち悪くなかった?何かさ…こう黒いオーラって言うか、悪魔が憑いてるような感じ?」
「えっ?そう?
何か暗い感じはしたけど…そんなとり憑かれてるって感じは…」
実は理香子も少なからず似たような感覚はあった。しかし霊感なんて持っていない理香子にそこまでの確信は持てなかった。
「私さぁ~この前、京都行って来たでしょ?
だからって訳じゃないんだけど、けっこうスッキリ…浄化した感じ?で帰って来たから余計ね…
昼休みの時、気持ち悪くなってトイレ行っちゃったからね…」
「そうなんだ…」
南さんの反応からしてもそうなのかも…
また、頼んでみよっかな…
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