15人が本棚に入れています
本棚に追加
榊 加奈(19)
加奈は今年、高校を卒業した社会人一年生。本当は短大に合格していて、学生をやっている予定だった。
しかし、実家の神社の神主(父)が怪我で暫く動けなくなり、仕事の一部を手伝って欲しいと連絡があった。
その仕事とは…
お祓い。
では、何を祓うのか?
災厄や悪霊、怪異と言ったモノ。
所謂、陰陽師。ジャパニーズエクソシスト。
京都の本部、本家から見れば分社も分社。かなり遠縁にあたる。
実際に能力は確かで、式神と術を使った結界や除霊はピカイチ。他の大人の陰陽師や神仏に仕える能力者達と比べても何の遜色もなかった。ただ…
式神が異様。
普通、式神などに使われる存在は狐や狛犬、四神や十二神将等、過去に先輩達が使ってきたものを受け継いだり、似たもの(?)を使ったりする。
が、加奈は独自の術、独自の式神を使う。
これは地方の神社で師事するような人がいなかったのも原因で、修行をする時期には普通に学生をしていた。
普通…こういった能力を持った者は霊や神仏が見えたりして、普通の生活を送る事は難しいのだが…
ポジティブな性格が幸いし、然程気にすることなく能力の制御を覚えていった。
そして、その過程で術と式神を作り上げた。
最初のコメントを投稿しよう!