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相手の動きを止めたり、逃げないようにしたりと除霊の基本的な術となる『結界』。
これの大元はマンガ・アニメの界結師。
お蔭で、術の基本となる呪、詔や姿勢はメチャクチャ。まぁ、本人がカッコいいからってことで、決めポーズをとる事により最低限の姿勢は保てていたが…。
そして、問題の式神。
依り代は手持ちのお気に入りの人形。
人形が“ヒトガタ”ならそれなりに説得力があるのだが…
クマ。
そう、あのラリックマ。
プーじゃなくラリックマ。
大小様々なクマを持ち歩き、その時々で使い別ける。
そして、式神として召喚するのもラリックマ…
異様…
実際に見える人は少ないから、わかりづらいかもしれないが…
ほのぼのラリックマが霊を羽交い締めにしたり、手足にしがみついたり…まぁ、頭が痛い状況だがまだ耐えれるか…
ラリックマが霊に噛み付き、喰らい、消霊する…
どうだ！その絵づらに耐えられるか？
無理だろ？！
一度、本家陰陽師と一緒に仕事した時。田舎のにわか陰陽師を注意しようと、その除霊の一部始終を見ていた陰陽師。
結界を張る時点では、形こそなっていないがその速さと強度に口をつぐむ。
式神を召喚した時は、開いた口が塞がらず。
式神が霊を食べる姿を見た時には『悪い事は言わない…せめて呼ぶのは狐か犬にしなさい…てか、してください。お願いします』と、泣いて頼まれたそうだ。
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