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というわけで、(どんなわけ?)
学生のバイト感覚で、週末陰陽師をしていた加奈。経験は浅いが実績はそこそこ、地鎮祭などの出張お祓いも基本は教わって居たので実の父親の頼みを聞かざるを得なかった。
加奈は関東のあるベッドタウンで生活している。
地方?いやいや、本場京都から遠いし、東京まで1時間もかかれば地方でしょ。
(それくらいの所に住んでる人、すいません。別に田舎って言ってるわけじゃないし…田舎をばかにしているわけでもないよ)
加奈の職場は都内。通勤に1時間。実家まで1時間。
短大に行けなかった腹いせって訳じゃないが、どうせ神社の仕事も関東圏内だからって事で東京で働くことにした。
職種は…また、追々お話します。
で、いつものように通勤。東京駅で乗り換え…って思ったが、こんな時に限ってヒールが『ポキッ』って。
嫌な予感はしつつも、会社に壊れた靴で行く訳にもいかない。急遽、東京駅で靴のお買い物。
駅を出て靴を探す事となった。
「ヤバい…これは遅刻確定かな?電話しとくか…!」
気付きたくなかった…でも気付いてしまった…ああ、あたしってば不幸…
靴屋を探してさ迷っていた駅ビルで、怨霊・地縛霊・悪霊のオンパレードな人物を発見。ただそれだけなら、面白半分で心霊スポットに行ったDQNなんかがもらって帰ることがあるのでそう珍しいことではない。
しかし、その人物はもっと根の深そうな『呪い』のようなモノで霊を集めているような感じだった。
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