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あたし…霊視ってそこまで得意じゃないから、根が深すぎてわかんないけど…
ヤバすぎでしょ…あれ。
ほっとくと周りの無関係な人ま…で…
「って!そこの人!危ない!」
咄嗟に式神を召喚して飛ばす。
それも…
いつもの式神用のクマではなく
電話をかける為にスマホを出したモバイルケースのクマを…
『呼ばれて、飛び出て、ニャニャニャ~って!誰がハクション大魔王ニャ!
って、ニャニャ!!』
出てきたのはいつもの実体の無いクマではなく…
猫…
それもロシアンブルー…
そして、女性に襲い掛かろうとした怨霊にダイブ…
見事にヒット、そして怨霊を打ち消す。
『痛ッ!誰ニャー!このいたいけな猫を投げ飛ばしたのはー!』
開いた口が塞がらない加奈。
何?クマちゃんじゃないし!猫だし!喋るし!霊を食べずに消しちゃうし!あの人に抱かれて撫でられてるし!何!
『ニャ~、そこ女子…早く助けるニャ。色んな意味で…』
そこには…もみくちゃにされているクマと、どす黒いオーラに覆われた人物。
「あ、この猫ちゃんの飼い主さんですか?ちゃんと捕まえて置きましたよ?
あ、すみません…草苅さん、大丈夫ですか?顔色、悪いですよ?」
あの真っ黒な人は草苅さんっていうらしい。そして猫の声は他の人には聞こえて無いっぽい。
んでもって、猫を返して(?)もらった。
『お互い状況が把握出来て無いみたいだニャ
とりあえず…あの黒いのどうにかしないかニャ?』
そうでした。
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