Episode1 エステサロンの怪異 Mysterious salon

8/16
前へ
/131ページ
次へ
「(あんた… 一応、あたしの式神よね?あのドス黒いの何とか出来る?)」 猫の声が周りに聞こえていないって事は…ここで普通に喋り掛けたら変な人決定よね… 『安心するニャ こんな所でロシアンブルーを連れて歩いてる時点で変な人決定ニャ』 な、心の中見えるの?! 『んニャ訳あるか!念話ニャ! 召喚されてる時点で、ある程度繋がりがあるんニャから、頭で思った事が多少伝わるニャ』 そ、そう 『で、あの黒いのの大元はここに無いニャ。とりあえず消しとくニャ』 猫は腕をするりと抜け、スタスタと草苅さんの元へ。 しかし、加奈の目には違って映る。 1m位の直立歩行するロシアンブルー…マント着けてて、剣を腰にさしてる…何これ? 『たぶんニャ…式神じゃニャくても似たようニャ感じに見える筈ニャ。 僕は転生猫ウァサゴ。ソロモン72柱が1人。 精霊神にして、冥界の管理者の主の代理人。 悪魔ウァサゴが聞く。 天界冥界に行かずにここで消えるか、自発的に現世から離れるか、選ぶがいいニャ』 腰から剣を抜き、草苅さんに剣先を向ける。 『…僕の声かけで成仏出来ない位、縛られてるとはニャ… 悪いニャ…消えてもらうニャ』 剣をひと振り、どす黒いオーラが消える。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加