15人が本棚に入れています
本棚に追加
「(あんた…
一応、あたしの式神よね?あのドス黒いの何とか出来る?)」
猫の声が周りに聞こえていないって事は…ここで普通に喋り掛けたら変な人決定よね…
『安心するニャ
こんな所でロシアンブルーを連れて歩いてる時点で変な人決定ニャ』
な、心の中見えるの?!
『んニャ訳あるか!念話ニャ!
召喚されてる時点で、ある程度繋がりがあるんニャから、頭で思った事が多少伝わるニャ』
そ、そう
『で、あの黒いのの大元はここに無いニャ。とりあえず消しとくニャ』
猫は腕をするりと抜け、スタスタと草苅さんの元へ。
しかし、加奈の目には違って映る。
1m位の直立歩行するロシアンブルー…マント着けてて、剣を腰にさしてる…何これ?
『たぶんニャ…式神じゃニャくても似たようニャ感じに見える筈ニャ。
僕は転生猫ウァサゴ。ソロモン72柱が1人。
精霊神にして、冥界の管理者の主の代理人。
悪魔ウァサゴが聞く。
天界冥界に行かずにここで消えるか、自発的に現世から離れるか、選ぶがいいニャ』
腰から剣を抜き、草苅さんに剣先を向ける。
『…僕の声かけで成仏出来ない位、縛られてるとはニャ…
悪いニャ…消えてもらうニャ』
剣をひと振り、どす黒いオーラが消える。
最初のコメントを投稿しよう!