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また、つまらぬモノを斬ってしまったニャ…
「…(つまらなくないし、切った剣も凄過ぎるでしょ…
それ…神器でしょ?)」
『わかるかニャ?
まぁ、精霊神って名乗った時点で何持っても神器になるがニャ…
名は“ウァサゴの剣”そのままニャ。
強度と魔力の通りを極限まで高めたオリハルコンの杖。そう…元々は仕込み杖ニャんだが…剣霊まで生まれて、神器になったトンでも武器ニャ!』
胸を張ったり、地面にのの字書いたり、逆ギレしたり忙しい猫ね…
『大きなお世話ニャ!
ッタク、久しぶりに地球に帰ってくれば式神だニャんて…
終いニャ依り代がクマ…中身が中年って設定の時点でリアル過ぎて泣けてくるニャ…
あ…ところで、
あの人達、ほっといていいのかニャ?』
「あ…忘れてた…」
加奈は2人に駆け寄る。
世知辛い世の中だニャ…多少、人目は引いているが、みんな素通りニャ…
猫はすっかり普通のロシアンブルーに戻り、倒れた女性と憑かれそうになった女性に近付いていく。
「大丈夫ですか?」
「あ…ありがとう?ございます…
これって…」
「…信じられないかもしれないけど…
そこの草苅さん?は、大量の霊に憑かれてて。あなたに飛び火しそうだったんで、お節介だったかもだけど式神を飛ばしたの…」
「?!
…
そう…でしたか…
やっぱり…」
やっぱりってことは…結構、周りに影響でてたみたいね…
『そうみたいだニャ』
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