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第2章 戦闘民族
俺の名は、船坂 虎太朗(ふなさか こたろう)
17歳の高校2年生、つっても高校はこないだ退学になったばかりだ。
校内でクラスの大半の人間が財布を盗まれ、その濡れ衣を着せられ退学になった。
今の時代モンスターなんちゃらとかでPTAが騒ぐだろ?でもところがどっこい、俺に両親は居ねえ。
俺は生まれた時名前とこの平凡な顔つきと時代遅れな巾着袋とその中に鉤十字と輪っか?みたいなのが合わさった模様のペンダントトップみたいなやつだけだった。
両親の名前も知らなければ顔もしらなねえ。
義務教育が終わり真っ先に俺は施設を追い出される事になった。虐待なんかも酷かったしなによりこの地域では俺が最後の卒園生だと聞いていたからあそこは潰れるんだろうと思った。
中学の時みんなが志望校に向けて勉強する中俺は住み込みで働かせてくれる就職先を見つけるのに必死だった。
高校に進学する気は無かったが、そこの親方が「土曜日と祝日に手伝ってくれればいいから学校に行きなさい。」と言ってくれて最初は断ったのだが行かないと雇わない。という事だったから言葉に甘えさせて貰った。
なのに、俺は…俺はぁぁああ!!!!だぁ!!!!
………。
まぁ、仕方ない。身寄りもなく、貧困地域から来た俺を真っ先に疑うのは分かりきっていたし
俺は何も悪くねぇ。友達だって居なかったしなんせ当初は学校なんて行かずに親方の元で修行を積んで立派な社会人になる予定だったんだ!そうだ!これからは仕事に、もとい修行に専念しよう!
さぁ、帰るぞ!!!!
「…親方!すまん!さっき退学になった!」
「へー」
「…。」
「これからは毎日修行させて貰うからさ!」
「へー」
「いや…あの、その…あれだ!これも運命ってやつだ!」
「とりあえず、ランニング20キロ、拳立て20回3セット、腕立て20回2セット、腹筋50回3セット、懸垂30回3セット、スクワット両足150回、片足30回左右1セットずつ……話はそれからだ」
(キレてる…完全にキレてる…)
「はい!やってまいります!」
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