第一章 再会

10/13
前へ
/64ページ
次へ
* 「ぐぅ!」 男は、短い悲鳴を上げた。男も親睦会の出場者なのだろう。ジャージを着ている。ジャージの下に着るシャツは腹の部分が真っ赤に染まっていた。腹には文房具店で売っていそうなナイフが突き刺さっている。 (次!次は!?) 男を刺した相手は、荒ぶる呼吸を押さえながら、何度も考え練り上げた計画を思い出していた。 (そうだ!アリバイ!こいつを眠っているように見せかけて、ナイフはこのままだったな。血が一気に溢れださないように。それから…)
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加