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第三章 後悔
事件から一週間ほどしたある土曜日幸恵のスマートホンが鳴った。
「久しぶりー。どうしたの?」
吉原からの電話だ。山下の事件以降疎遠になっていたので、久しぶりの電話だった。
「…。え?うん、そうだけど。あ、じゃあ、今からうちこれる?…。うん、兄貴なら平気だと思うよ。…。うん、じゃあ後で。あ、うんわかった。じゃあ念のため電話しておく」
「どうしたの?」
電話を切った幸恵に徳井が聞いた。
「うん、恵がね、兄貴紹介してほしいって」
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