第三章 後悔

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「う…ん。7年前の話を聞いてなんて無責任な人なんだろうっって。でも、私が同じ立場でも逃げたくなるなって…。少なくとも知り合ってからの真一は、真面目な人に見えたし…。」 吉原は、下を向いて絞り出すように続ける。 「だから、榊の無実を晴らし欲しいんです。納賀見さん。お願いします。榊が犯人と思えません」 そう言うと吉原は頭を下げた。 「何故?」 「え?」 「何故、榊さんが無実だと思うの?」 「それは…」
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