第三章 後悔

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「それ、榊に言ってやりなよ。あいつあれ以来落ち込んでいるし。より戻せるんじゃない」 それまで黙って聞いていた徳井が口を挟む。 「正直やりなおせるなら、したいです。でも、今のままだと自信がありません。何かの際にもしかして犯人かも、7年前の事故の事もあるしってどうしても繋げて考えてしまう」 「でも、恵もし、兄貴が犯人見つけたとして、どうするの?警察に榊さんは犯人じゃありません!ほら、こんな証拠もあります!で警察動いてくれるかな?」 幸恵が素直な疑問を口にすると、吉原は自嘲気味に言った。 「その時は、犯人に説得にでも行くよ。それで私が死んだら、幸恵が警察に伝えてよ」 「頼むから、勘弁して」
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